自己理解
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優柔不断は性格ではない|判断が終わらない理由

natsume_minori
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何かを決めたあと、

いろいろ考えて選んだにもかかわらず、

「これでよかったのか」と、

考え続けてしまうことがあります。

こうしたことが

たびたびあると、

自分は優柔不断なのではないか。

決断力がないのではないか。

そんなふうに感じてしまうことがあります。

この記事では、

「優柔不断だから決められない」と感じてしまうとき、

なぜそう感じるのか、その背景を整理しながら考えていきます。


分かっていても決めきれない理由

判断の基準が「失敗しないかどうか」になっている

決めたあとも考え続けてしまうこの状態は、

判断の基準が「失敗しないかどうか」に

置かれているために起きています。

多くの場合、

決める前には十分に考えています。

ですが、

失敗しないかどうかは、

選んだ瞬間には分かりません。

そのため、決めたあとも、

「これでよかったのか」を確かめるように、

検討が続いてしまいます。

判断を終わらせる基準は、

その時点での条件や状況の中で、

自分なりに考えきったと感じられるかどうか。

つまり、自分が納得できているかどうかです。


正解を他人に預けやすい経験が、
判断を長引かせる

幼い頃の環境で身につきやすい判断の感覚

こうした判断の型は、

性格ではなく、経験から身につくことが多いです。

これは、誰かが悪かったという話ではありません。
当時の環境の中で、自然に身についた感覚です。

たとえば幼い頃、

  • 正解は大人が持っていた
  • 自分が決める場面が少なかった
  • 選択の結果を自分で引き受ける必要がなかった

これは、誰かが悪かったという話ではありません。

こうした環境では、

判断は、自分がするものというより、

正しい人が決めるものだと感じやすくなります。

そのまま大人になると、

職場や家庭など、複数人で決める場面で、

無意識に一歩引いてしまうことがあります。

「自分が決める立場ではない気がする」

そんな距離感を、自分から選んでしまうのです。

その状態で選ぶと、どんな判断も、

自分の中で区切りがつきにくくなります。


判断に対する自信の有無が、
決断できなさの原因ではない

判断に対する自信は、判断の経験を重ねることで育つ

多くの人が、

「自分は判断に自信がないから決められない」

と感じています。

迷いが続くほど、

「決断力が足りない」

「自分は優柔不断な性格だ」

そんなふうに考えてしまいやすいからです。

ここで、ひとつ整理しておきたい点があります。

判断に自信がない
→ 決められない
→ 優柔不断

という流れで捉えられがちですが、

多くの場合、起きているのは、

納得できるところで判断を終える経験が少なかった
→ 自分の判断に手応えを感じにくくなった
→ 「自分は優柔不断なのではないか」と思うようになった

という流れです。

判断できるという自信は、

あとから振り返って「うまくいった」と思えた結果だけで

育つものではありません。

その時点で納得して判断を終えられた、

その積み重ねによって、少しずつ育っていくものです。


優柔不断に悩んだときの考え方

優柔不断を改善しようとして、

行動や性格を無理に変える必要はありません。

次に迷ったとき、

これだけ確認してみてください。

「その時点の自分が納得できているかどうか」

納得できていれば、

判断はいったん、そこで終えて大丈夫です。

判断の役割は、

正解を選ぶことではなく、

その時点で納得できることです。

この考え方が、

次に判断に迷ったとき、

少しだけ立ち止まる手がかりになれば嬉しいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


ABOUT ME
夏目みのり
夏目みのり
こんにちは、夏目みのりです。 『slow glow ~ゆるやかに、自分らしく~』では、 感情や思考の動きを整理し、 「なぜそう感じるのか」を構造で言葉にしています。 無理に気持ちを変えなくても、 理解できるだけで楽になることがあります。このブログが、少し立ち止まって考え直すきっかけになれば嬉しいです。
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