論理的思考力を鍛える方法:苦手を克服できる!

今日は論理的思考力を鍛える方法についてお話しします。
「論理的思考」という言葉を聞くと、難しそうに感じるかもしれません。
ですが、実は基本的なコツさえつかめば、論理的思考が苦手な方でも日常生活で使えるようになります。
実践しやすいように心掛けて解説していきますので、一緒に進めていきましょう。
1. 前提を明確にする

論理的思考の第一歩は、前提を明確にすることです。
前提とは、物事を考えるときの「出発点」となる条件や仮定のこと。
この前提が曖昧だと、思考の筋道がブレてしまい、誤った結論にたどり着くことがあります。
前提を明確にするための3つのポイント
- 自分がどんな前提で考えているのか意識する
例えば、「この商品は売れる」と考えるときに、「売れる」という前提の根拠を振り返ってみましょう。 - 「なぜ?」と自問する
「なぜその前提を信じているのか?」と問いかけ、根拠を明確にします。 - データや証拠を確認する
客観的な証拠に基づいた前提を持つことで、論理的な思考がしやすくなります。
例: 「この新商品が売れる」という前提を持つなら、「市場調査データ」や「過去の販売実績」が根拠となるかを確認します。

前提を明確にするってどういうこと?

例えば、これが成功するって思うときに、何を根拠にそう思っているかを考えることだよ。
曖昧なままだと、結論もズレちゃうからね。

『これがうまくいく』って思い込まないで、まずは根拠を確認することが大事なんだね。
2. 因果関係を正しく理解する

因果関係とは、原因と結果のつながりのことです。
これを正しく理解することで、物事の本質を見抜き、的確な判断を下すことができます。
因果関係を誤ると、間違った結論に導かれることがあるので注意が必要です。
因果関係を正しく理解するためのポイント
- 原因と結果がしっかり繋がっているか確認する
結論に至る前に、その原因と結果のつながりが論理的かどうかを考えましょう。 - 相関関係と因果関係を区別する
「Aが起こるとBが起こる」という相関関係がある場合でも、それが必ずしも因果関係ではないことを理解しましょう。
例: 「アイスクリームの売上が増えると、水難事故が増える」というデータがあった場合、これが因果関係ではなく「暑い夏」が共通の要因である相関関係であることに気づきます。

アイスクリームの売上と水難事故って本当に関係あるの?

それは相関関係だけで、実際には『暑い夏』が共通の原因なんだ。
原因と結果をちゃんと見分けることが大切なんだよ。

なるほど!ただの偶然じゃなくて、ちゃんと因果関係を見極めないといけないんだね。
3. 事実と仮定の線引き

論理的思考では、事実と仮定をしっかり区別することが欠かせません。
私たちは、感覚的に物事を考えるときに「仮定」を「事実」としてしまうことがありますが、
これが思考のズレを生む原因になります。
事実と仮定を区別する3つのポイント
- 証拠があるかどうか確認する
事実には必ず証拠が伴います。データや観察結果など、誰もが確認できる情報が事実です。 - 感情や思い込みを取り除く
自分の感情や思い込みを排除して、客観的な視点を意識します。 - 他者の視点で見直す
自分だけの視点ではなく、他の人がどう感じるかを考えることで、事実と仮定を見分けやすくなります。
例: 「上司が私に不満を持っている」と思った場合、これは感情的な仮定です。事実としては「上司が特定の行動をした」だけで、解釈に注意が必要です。

上司に嫌味をいわれたと思っていたけど、それって事実じゃなくて私の思い込みかもしれないね。

感情だけで判断せずに、事実を冷静に見つめることが大事だよ。
4. 実践:論理的思考を日常に取り入れる方法

ここまで紹介した3つのステップを、
日常生活や仕事にどう取り入れるかを考えてみましょう。
- 会話や議論で使う
他者と話す際に、前提を明確にし、因果関係を考え、事実と仮定を区別する習慣をつけましょう。 - 小さな行動から始める
複雑な問題に取り組む前に、日常の小さな問題や選択肢で論理的思考を練習すると、徐々にスキルが磨かれます。
まとめ

論理的思考力を鍛えるには、前提を明確にし、因果関係を正しく理解し、事実と仮定を区別することが重要です。
これらのステップを日常生活に少しずつ取り入れることで、論理的に物事を考える力が自然と身についてきます。
難しく考えすぎず、まずは簡単な場面から、ぜひ実践してみてください。